薬剤師の業務内容は転職する職場によって異なります。
まずは、転職先としてあげられる候補についてお話しましょう!
・調剤薬局
・病院/診療所
・調剤薬局
・ドラッグストア
・介護老人保健施設
・訪問型薬剤師
・製薬会社
・卸売販売会社
・化粧品メーカー
・学校薬剤師
・保健所
・刑務所
同じ薬剤師でも、職場がたくさんあることがわかりますね。
今回は、その中でも特に求人数の多い調剤薬局・ドラッグストア・病院・製薬会社に転職した場合の業務内容をご紹介します!
■調剤薬局に薬剤師として転職した場合の業務内容
転職先としてよくある職場としては調剤薬局があげられます。
調剤薬局の勤務時間は、基本的に9:00~18:00前後なので夜勤など深夜帯の勤務がほとんどないことが特徴的です。
調剤薬局に転職した場合の主な業務内容をまとめると以下のようになります。
・調剤業務
・服薬指導
・薬歴管理
調剤薬局は病院やクリニックの近くにあることが多いため、病院に行ったあとに患者さんが来るケースがほとんどです。
それぞれの業務内容を細かくみていきましょう!
◇調剤業務
医師が発行した処方箋に合わせた調剤のことを調剤業務といいます。
処方箋に書かれた内容の調剤はもちろんですが、安全性や有効性の部分から適切な処方がされているか確認することも大切ですね。
また薬の投薬が重複していたり、他に飲んでいる薬との相互作用に問題がある場合は処方箋を出した医師と相談することが必要になります。
処方箋に書かれた内容が問題ないかを確認しながら調剤する大切な業務です。
◇服薬指導
処方内容に合わせた適切な服薬指導はもちろんですが、患者さんの悩みを聞き出すことが必要です。
症状を改善できるようにアドバイスをするため、薬に関する知識だけでなく患者さんとのコミュニケーションが必要な業務となります。
◇薬歴管理
これまでに患者さんが服用してきた薬剤服用歴管理簿を活用します。
どのような薬を服用したことがあるか、飲んだ薬によって副作用が出たことがあるか
他の薬剤師が見た時にもわかるような内容で記録を残すことが大切です。
■ドラッグストアに薬剤師として転職した場合の業務内容
ドラッグストアで薬剤師として勤務する場合、基本的な調剤業務意外にもスキルが必要になることが特徴的です。
また、ドラッグストアの場合はシフト制での勤務となるため勤務内容に問題ないかを確認しておきましょう。
調剤薬局と比べて年収が高い傾向にあることもドラッグストアの特徴です。
勤務時間などの問題がない場合、ドラッグストアに転職することで収入アップにもつながりますね!
ドラッグストアに転職した場合の主な業務内容をまとめると以下のようになります。
・調剤業務
・服薬指導
・薬歴管理
・医薬品の販売
・健康相談
・レジ打ち接客/品出し
ドラッグストアの中にある調剤薬局の場合は通常の調剤業務が発生します。
そのほかにも、ほかのスタッフの手が空いていない場合、商品の品出しやレジ打ち接客などの業務が発生することがあります。
調剤業務以外の業務について細かくみていきましょう!
◇医薬品の販売
ドラッグストアには、「要指導医薬品」や「第1類医薬品」の取り扱いがあります。
この2つは薬剤師がいないと販売することができないため、ドラッグストアに勤務する薬剤師は重要なポジションになります。
軽度な不調を自分で手当てすることができるように症状をヒアリングして、適切な医薬品を販売します。
通常の調剤薬局と同じように、ほかに飲んでいる薬との飲み合わせなどをきちんと確認することが大切です。
◇健康相談
患者さんや顧客の健康状態を聞いて適切や医薬品や健康食品を提案します。
必要に応じて病院での受診を促すことも必要なので、症状や薬に関する知識だけでなく高いコミュニケーション能力が必要な業務です。
◇レジ打ち接客/品出し
薬剤師の資格を生かした業務のほかにも、接客や品出しなどの業務が発生します。
場合によっては、店内に飾るPOPを作ったり商品の配置場所を工夫することもあるため薬剤師として勤務する職場の中でも特に業務内容が多いことが特徴的です。
コミュニケーション能力だけでなく、アイデアが必要となるため日頃から視野を広くしておく必要があります。
■病院に薬剤師として転職した場合の業務内容
病院で薬剤師として働く場合、臨床医療に関わることができるところが特徴的です。
入院している患者さんと関わることで、臨床症状や治療方法の知識を増やすことができます。
また、勤務体制は夜勤などがあることも特徴のひとつですね。
病院に転職した場合の主な業務内容をまとめると以下のようになります。
・調剤業務
・治験業務
・救急救命業務
・病棟業務
調剤薬局やドラッグストアの違いは、病院に来院した患者さんのための調剤業務以外にも入院している患者さんが服用する薬を調剤することです。
その他の業務については以下で詳しく見ていきましょう!
◇治験業務
病院で薬剤師として働く場合には、未承認薬の臨床試験を行う業務があります。
薬剤師の中には治験コーディネーターとして治験進行をサポートする場合もあり、被験者とのコミュニケーションも大事な業務となります。
被験者以外にも、製薬会社や臨床開発モニターとのやり取りが発生するため専門的な知識が必要となります。
◇救急救命業務
病院内に救命救急センターがある場合、薬剤師は救急救命業務が発生します。
搬送された患者さんに投与する薬や量が適切かを判断し、薬の準備と確認をするためスピード感をもって業務ができることが必要となります。
日頃使用する薬の在庫などを管理することもあるため、責任感を持って医療に貢献したいという気持ちも大切ですね。
◇病棟業務
病院に勤務する場合、入院している患者さんへの服薬指導を行うことになります。
副作用やこれまで服用していた薬を把握しておくことはもちろんですが、退院に向けての生活指導も必要です。
場合によっては医師に服用する薬について相談することになるため、臨床に深くかかわることができますね。
■製薬会社に薬剤師として転職した場合の業務内容
製薬会社で薬剤師として働く場合、収入が多いことが特徴的です。
その分専門的な知識やスキルが必要となりますが、収入アップを目指した転職
であれば視野に入れたい人も多いのではないでしょうか?
そこで、製薬会社に薬剤師として転職した場合の主な業務内容をまとめてみました!
・管理薬剤師
・医薬情報担当者
・品質管理/保証
調剤薬局や病院と違って、製薬会社の場合は新しい薬の製作やこれまでに作られている薬の品質や保証を管理することになります。
それぞれの業務内容を細かくみていきましょう!
◇管理薬剤師
管理薬剤師は従業員の責任者と医薬品管理責任者の2つの役割がありますが、製薬会社の場合は医薬品の管理を行うこととなります。
本社や支社で勤務すると医師からの問い合わせなどに対応しますが、工場勤務の場合は品質管理が主な業務内容です。
勤務先によって違いはありますが、どちらも専門的な知識のほかのコミュニケーション能力が必要となります。
◇医薬情報担当者
医薬情報担当者は、製薬会社の中の営業職となります。
調剤薬局やドラッグストアと違い、医薬品を販売することはありません。
病院など医療機関に医薬品の有効性や副作用、安全性についての情報を説明するポジションとなるため医薬品に関する豊富な知識が必要となります。
◇品質管理/保証
製薬会社には品質管理や保証をする部門があります。
品質管理部門で勤務する場合は、品質不良がないように管理するために品質確認試験やデータ分析を行います。
製薬会社で扱っている製品全ての品質を保証する責任感あるポジションとなります。